忙しい日でも作り置きのおかずがあるととても便利ですよね。しかし、せっかくの作り置きも、作り方や保存方法が適切でなければ美味しく食べられないことも。
この記事では、作り置きを美味しく味わうためのポイントなどについて解説します。
調理前のポイント
手や器具をきれいに洗う
作り置きに限らず、調理前にすることの基本が手洗いです。指の間や手首のほうまでしっかりと洗いましょう。また、包丁やまな板などの調理器具も清潔なものを使います。
調理中に雑菌をつけてしまっては、作り置きが早く傷んでしまうことも。作り置きのおかずを安全に食べるためにも、調理の基本「手洗い」と「清潔な器具」を使うことを心掛けましょう。
調理のポイント
作り置きを美味しく仕上げるポイントをご紹介します。
しっかり加熱する
食材には完全に火を通しましょう。特に、肉や魚は食材の中心にまでしっかり火を通す工夫が必要です。卵料理も半熟にならないように注意しましょう。
肉や魚、卵に火がしっかり通らないまま保存すると、食中毒の原因にもなってしまいます。
また、火の通し方が不十分だと水分が出やすく、その水分が雑菌の繁殖の原因となります。炒め物なども、できるだけ汁気がなくなるまで火を入れましょう。
水気を切る
葉物野菜を使った和え物などを作る場合は、ゆでた後に手で握って絞りましょう。
水分をしっかり切らないまま味付けをすると、食材に残った水分が出て味付けがぼやけてしまうことがあります。
また、水分は雑菌を増やす原因にもなります。
美味しく日持ちする作り置きを作るには、水分を切ることが重要です。
味付けに酢やスパイスを活用する
一般的には、日持ちのため濃い味付けにすることが多い作り置きおかず。
しかし、塩分の摂り過ぎに気をつけている方もいらっしゃるでしょう。あまり濃い味付けにしないためには、酢や香辛料(スパイス)、香味野菜(しょうが、にんにくなど)を活用しましょう。味のアクセントとなり薄味でも美味しく食べられますよ。
唐辛子やにんにくなどは、抗菌作用も期待できます。
保存する際のポイント
作り置きは、適切に保存して美味しく日持ちさせましょう。
粗熱を取ってから冷蔵する
火を通した作り置きは、冷ましてから保存容器に詰めるのがポイント。
熱いまま蓋を閉めて冷蔵庫に入れると、発生した蒸気の水滴により細菌が繁殖して傷んでしまったり冷蔵庫内の温度が上昇したりしてしまいます。
清潔な容器を使用する
きれいに洗って乾燥させた保存容器を使います。余裕があれば、アルコール消毒しておくと安心です。
洗った後すぐにアルコール消毒した場合は、キッチンペーパーなどでしっかり水滴を取り除いてから、消毒しましょう。
なるべく素手で触らない
手洗いをしっかりしたり清潔な容器を使ったりするとはいえ、加熱調理済みの作り置きを素手で触ることは避けたほうが良いでしょう。雑菌をつけてしまう可能性があります。
なるべく清潔な箸などで容器に詰めるようにしましょう。
作り置きのコツをつかもう
毎日の献立づくりが楽になる作り置き。
作り置きを美味しく日持ちさせるには、調理前・調理中・保存の過程でそれぞれポイントがあります。
この記事を参考に、美味しさの長持ちする作り置きを作ってみてくださいね。