ナスは焼いても煮ても、あげても生でも美味しくいただけるマルチ野菜です。品種も長ナス系、小ナス系、水ナス系、丸ナス系など、地域によって色々と栽培されています。
家庭菜園では、種まきから始めるのは難しいので、ゴールデンウィーク前後に購入苗を植え付けるのが無難。連作障害と害虫対策を兼ねて、しっかりとした接ぎ苗を選ぶのがおすすめです。
では、育苗の基本と栽培のポイントを見ていきましょう。
ナスの育苗の基本と栽培のポイント
ナスは連作障害が起きやすく、実がなってからでも枯れてしまうので、事前の対策はしっかりしていきましょう。まず、ナスの根は深く伸びるため、畝を深耕する必要があります。
また、ナスは多産の肥料喰いの野菜なので、畝の中程から下部にたっぷりと有機基本肥料を施しましょう。
さらに、高温多湿を好むため、植え付けの後は藁、もしくは枯れススキを敷き、土が乾燥しない程度に灌水を続けましょう。
敷藁は、土の跳ね返りに夜ウイルスの病気も抑えてくれる効果があります。
黒マルチも有効です。
病虫害対策として、下葉と下部の脇芽を早めに摘み取り、風通しの良い状態にしておくのも大切です。
主枝に育てるのは3〜4本のつもりで、下部の脇芽を摘み取ります。
また、初成りのナスは、枝の成長を優先して早めに取り除いてください。実の重さで枝がさける可能性があるので、順次細めの支柱を増やして枝を支えるようにしましょう。
1本の枝で3個目のナスの収穫で剪定をすると、脇芽が新しい枝となり収穫量も増えるので、忘れずに剪定するようにしてください。
一般的に全面的な更新剪定の目安は8月上旬、変形ができた時や草勢がなくなった頃が、更新剪定のタイミングです。枝50センチ程で思い切って全面剪定しましょう。
畝の両脇をスコップで掘り、有機基本肥料を追肥すると、美味しい秋ナスを楽しむことができます。
お手軽ナスレシピ
ここで簡単なナス料理のレシピをご紹介しましょう。
◎豚肉とナスのオイスター炒め
【材料2人分】
豚こま切れ肉150g
なす2本
●酒・醤油・片栗粉各小1
☆オイスターソース・みりん各大1.5
☆にんにくチューブ1cm
サラダ油・大葉(千切り)各適量
1.豚肉に●を揉み込む。なすは長さを半分にして縦6等分に切り、水に晒して水気を切る。☆は合わせておく。
2.フライパンにサラダ油大2を中火で熱し、なすを返しながら焼き、しんなりしたら取り出しておく。そのままのフライパンにサラダ油小1を足し、豚肉を炒める。
3.豚肉に火が通ったらなすを戻し入れ、☆を加えて煮からめる。器に盛り、大葉を散らす
◎手羽中とナスのレモンソース和え
【材料】
手羽中10本
ナス2本(約270g)
塩、胡椒少々
刻みパセリはお好みで
☆すりおろしニンニク1かけ
☆ハーブソルト小さじ1
☆ レモン汁 大さじ1オリーブオイル 大さじ1
☆砂糖 小さじ1
1.手羽中は軽く塩、胡椒をふっておく。ナスは、乱切りにする。☆は混ぜ合わせておく。
2.手羽中を、火が通るまで炒める。同じフライパンでナスもしんなりするまで炒める。
3.手羽中とナスをボウルに合わせ、☆を流し入れる。