コラム

OPP袋とは何?袋の種類や郵送時のポイントを解説

OPP袋

友人や親類、隣人にちょっとした御礼をしたいことは結構ありますよね。

こんな時、御礼の品をそのまま渡すのは気が利かない。しかし、箱詰めするのは大袈裟というシチュエーションがあると思います。

こんな場合に市販のOPP袋を使うことで相手に対しておもてなしの気持ちを届けることができます。

そこでこの記事ではOPP袋の概要から種類や郵送時のポイントを解説します。

OPP袋とは?

そもそもOPPとは「Oriented Polypropylene」の略称で日本語にすると「2軸延伸ポリプロピレン」と訳されます。

この素材で作った袋を一般的にOPP袋と呼ばれています。

OPPの特徴は高い透明性と耐湿性に優れており、コシのある質感が人気です。価格も安くちょっとしたお使い物をOPP袋に入れて親しい人に渡すという使われ方も多いです。

❁参考:OPP袋とは(透明袋全般) – ヤマガタグラビ

CPP袋とOPP袋の違い

CPP袋とOPP袋の大きな違いは素材です。

OPPは「Cast Polypropylene」の略称で日本語にすると「無延伸ポリプロピレン」と訳されます。OPPは前述した通り、「2軸延伸ポリプロピレン」となります。

両者を比較するとCPPの方が収縮性と耐熱性に優れています。このため、CPPはレトルト食品の梱包袋で使われています。

OPPは透明性とコシのある質感が高いです。透明性が高いため、見栄えも良く汎用袋に使われています。

・OPP袋の種類

世の中には様々なOPP袋が存在します。代表的な3種類を説明します。

・テープ付きOPP袋

OPP袋の端にテープが付き、封をすることで中身が出ないようにできます。

ダイレクトメール用封筒やCD/DVD用ケース袋として用いられています。

・静電気防止OPP袋

プラスチック素材のOPP袋は静電気を起こしやすい性質があります。このため、精密機器は静電気による故障や埃の付着等が発生する恐れがあります。

これを防止するため、OPP袋に静電気防止の加工をしています。

また、この加工がされた本袋はテープを剥がした際、静電気の発生を防ぐため、テープが手にまとわりつくことがありません。

・抗菌防止OPP袋

昨今、市場ニーズの多様化により抗菌防止したOPP袋が販売されています。

フィルム表面に抗菌効果のある塗料をコーティングしたOPP袋を指します。

清潔好きの日本人にマッチした商品で多くの種類が販売されています。

用途としてはお弁当やマスクの保管袋として重宝されています。

OPP袋の特徴

OPP袋の種類が分かったところで次は主な特徴を4つ説明します。

・防湿性、耐久性が高い

本袋の用途として需要が高いのがダイレクトメール用です。ダイレクトメールには紙封筒を使うこともありますが雨や雪が降ると中身まで濡れてしまい、目的を果たせず破棄されてしまうケースもあります。

これに対してOPP袋は防湿性や耐久性が高いため、ダイレクトメールをしっかり保護して中身にダメージを与えることなく、相手先に送ることができます。

・低価格なため使い易い

本袋は紙封筒と比較して価格が安いだけで無く、1枚当たりの重さも軽いため、郵送料を抑えることもできます。

・印刷が可能

本袋は容易に印刷することが可能です。

商品の魅力的を引き立たせるデザインやフィルム全体に薄い色合いを付けてお洒落感を出すこともできます。

・環境に優しい

本袋はゴミ焼却時に有毒なダイオキシンが発生しません。

従いまして環境に優しい本袋は気にすることなく廃棄をすることができます。

OPP袋のメリット・デメリット

OPP袋の概要を理解できたところで次はOPP袋を使うメリットとデメリットをご説明します。

OPP袋を使うメリット

まずはOPP袋を使うメリットからご説明します。主なメリットは以下の3つです。

・未開封でも中身が見える

複数人に異なったプレゼントを渡す場合、紙袋ですと中身が確認できないため、外に目印を付ける手間が掛かります。

これに対して本袋は梱包した状態で中身を確認することができます。従って目標を付けるひと手間が省けます。

・コストが抑えられる

本袋と紙袋を比較するとデザイン性は紙袋に敵いません。しかしながらコスト面ではOPP袋が優っています。

日常のちょっとした土産物を渡す際はOPP袋がコストが安く最適です。

・防湿性・防水性が高い

紙袋と異なり、OPP袋は防湿性や防水性が高いため、雨や雪の日でも中身を保護できます。

また郵送の際は、商品をOPP袋に入れた後、段ボール等で二重梱包することで商品の汚れや傷を防止します。

OPP袋を使うデメリット

次はOPP袋を使うデメリットについてご説明します。

・使い捨てであるため、高級感を出せない

本袋は基本使い捨てであるため、紙袋のような高級感を出すことができません。しかしながら最新は本袋でも工夫をされているため、洒落たデザインの袋も存在しています。

・裂けて破れてしまうことがある

本袋の素材は樹脂(ポリプロピレン)であるため、収縮性に乏しいです。

従って本袋はちょっとしたことで裂けたり破れたりすることがあります。

OPP袋の厚さと用途

ここではOPP袋の厚さと用途の関係を説明します。

・厚さ0.02mm(20ミクロン)

この厚さはOPP素材だけでは薄いため、他の素材を重ねてラミネート加工して使われるケースが多いです。

・厚さ0.03mm(30ミクロン)

この厚さは市場で最も流通している厚さになります。規格品であればサイズや種類が豊富に販売されています。

・厚さ0.04mm(40ミクロン)

この厚さは一般品より厚みがあるため、コシがあり、高級感のある手触りです。書籍類のブックカバー等に使われることが多いです。

一般品より厚みがあることから価格も割高になっています。

OPP袋の購入先

本袋の購入先 は主に100円ショップやホームセンター、通信販売の3種類あります。

それぞれの購入先でメリット、デメリットがありますので簡単に説明します。

・100円ショップ

100円ショップは消費者の市場ニーズをしっかり把握しています。

このため、女性目線で使える本袋を用意しています。種類も多く少量の本袋を購入するのであればリーズナブルな価格で入手可能です。一方で大量購入をする場合、割高になります。

・ホームセンター

ホームセンターにとってOPP袋は主力商品や集客商品でもないため、品揃えは少なめです。定型サイズを大量購入する際にはホームセンターが適していますが、洒落たデザイン袋等は用意されていないです。

・通信販売

通販は品揃えは豊富でサイズ展開も無数に存在します。

オーダーメイドも受け付けており、自分だけのOPP袋を作ることが可能です。

一方で少量販売はしていないため、一般消費者には向かないでしょう。

OPP袋を使って郵送する際のポイント

本袋を使って郵送する際は以下の2点に注意しましょう。

・内容物はOPP袋の大きさに対して隙間が無いサイズにすること。

定形郵便で送るためには内容物にあったOPP袋を使用してなるべく透明部分(隙間部分)が残らないようにしましょう。

万一、透明部分が残っていると定形外郵便の扱いとなリます。

・宛名ラベルはOPP袋の内側に入れること。

定形郵便で送るため、宛名ラベルはOPP袋の内側に入れるましょう。万一、宛名ラベルがOPP袋の外側にあると定形外郵便という扱いとなります。

まとめ

この記事ではOPP袋の概要から種類や郵送時のポイントを解説して来ました。

OPP袋は安価でありながら様々なシチュエーションで使えて便利です。

OPP袋は用途別に多種多様な物が販売されていますので気分に応じて色々な物を試してみては如何でしょうか。

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