大人から子どもまで何歳からでも始められる習い事として、ピアノは根強い人気があります。まったくの初心者からピアノを始める場合は、複数人で同時に教わるグループレッスンよりも、講師にマンツーマンで教えてもらう個人レッスンがおすすめです。それぞれのペースに合わせてカリキュラムを組んでくれるので、無理なく上達できます。
また、ピアノのレッスンを受ける方法としては、大きく分けて大手教室と個人教室の2つがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。
そこで今回は、ピアノの個人レッスンを受ける際の大手教室と個人教室を比較し、それぞれのメリットやデメリットについて解説していきます。また、担当講師を選ぶ際のポイントについても紹介します。
大手教室か個人教室、どちらを選ぶべきか?
ピアノ教室には、大きく分けて大手教室とピアノ教室があります。
- 大手教室…ヤマハやカワイの音楽教室等
- 個人教室…ピアノ講師が自宅等で開講している教室
それぞれのメリットとデメリットを解説します。
大手教室のメリット
ヤマハやカワイが全国で開講しているような大手のピアノ教室には、次のようなメリットがあります。
- 複数の講師がいる
- 通いやすい・立地が良い場合が多い
- 週末や夜のレッスンも可能
- 月謝が口座から引き落としまたはカード決済できる
大手教室の場合、複数の講師が在籍していることがほとんどなので、自分に合った先生を選べます。
また、駅前など通いやすい場所に教室があることが多いでしょう。
週末や夜の時間帯もレッスンをしてくれるので、社会人の方でも仕事の合間に無理なく通えます。
また、月謝の決済方法も押さえておきたいポイントです。大手教室の場合は引き落としやカード決済に対応していることが多いため、払い忘れの心配もありません。
大手教室のデメリット
一方、大手教室のデメリットとして次のようなものが挙げられます。
- 講師が替わることがある
- 月謝が個人教室と比べて高め
- 発表会費用が高め
大手教室の場合、異動や退職など様々な理由で講師が途中で替わることがよくあります。同じ教室に通い続けている場合でも、ずっと同じ先生に教えてもらえるとは限らないことを覚えておきましょう。
また、一般的に大手教室の月謝は個人教室と比べて一か月あたり2,000~3,000円ほど高めに設定されています。年間だと数万円の差になりますので、入会前にしっかり予算を確認しておくことが大切です。
多くの教室では、日頃の練習の成果を披露する場としてコンサートや発表会が実施されていますが、大手教室の場合は大きなホールなどを借りて大規模に行われるため、参加費も高くなる傾向があります(ただし、自由参加の場合がほとんどです)。
個人教室のメリット
ピアノ講師が自宅などで開講している個人教室には、次のようなメリットがあるでしょう。
- ずっと同じ先生に教えてもらえる
- 指導力や技術、経験のある先生が多い
- 月謝が安め
- 振替等を柔軟に対応してくれることもある
個人教室の場合、教室が閉鎖されない限り先生が替わることはありません。ずっと同じ先生に指導してもらえることは、ピアノの上達のためにも大きなメリットと言えるでしょう。
個人教室を開講するピアノ講師は、以前は大手教室で教えていて独立したというパターンも珍しくありません。大手教室に所属しなくても個人で集客力があるということなので、多くのコンクール等で受賞歴があったり、初心者への教え方が上手かったりや接し方が上手いなど、良い先生が多いのも個人教室の特徴です。
また、個人教室は大手教室に比べて比較的月謝が安く設定されており、地域にもよりますが2,000~3,000円ほど安い場合が多いです。都合が悪かったり体調不良等でレッスンを欠席したりする場合も、先生との都合が合えば柔軟に振替を組んでもらえることもあります。
個人教室のデメリット
個人教室のデメリットとしては、次のようなものが考えられます。
- そもそも良い教室を見つけるのが難しい
- 立地によっては通いにくい
- 月謝が基本的に手渡し
個人教室はWEBサイトなどがなく、口コミや生徒の紹介で集客をしているところが多いのも事実です。よって、一から良い個人教室を見つけるのはなかなか難しいでしょう。ただ、近年ではSNSなどを活用する教室も増えてきたので、以前に比べれば見つけやすくなっているでしょう。
個人教室は講師の自宅で開講していることがほとんどです。そのため、大手教室に比べれば通いづらい場所にある傾向があります。
また月謝は現金手渡しの場合が多いので、お釣りの出ないように毎月準備する手間もかかります。
ピアノ講師の選び方
ピアノのレッスンを受けてみたいけど、講師はどのように選べばいいのか?分からない方も多いと思います。特に大手教室の場合は複数の講師が在籍していることも多いので、どのレッスンを受けるか迷いますよね。ここからは、目的別の講師の選び方について解説していきます。
趣味として楽しみたい場合
これからピアノを始めたい、ある程度経験があり趣味として楽しみたいという場合は、音楽やピアノの楽しさを教えてくれるような先生を選ぶのが良いでしょう。
特に初心者の場合、いきなり難しいレッスンや厳しい先生を選んでしまうと、途中で挫折してしまう原因にもなりかねません。ピアノ初心者にも優しく教えてくれる先生を見つけることで、楽しくレッスンに通えるでしょう。
【おすすめのピアノ教室】Colorer Maison音楽教室
Colorer Maison音楽教室のホームページのスクリーンショット
千葉県松戸市にある地域密着型の個人ピアノ教室です。幼児から大人まで「ピアノを通して生活を豊かにする」ことをコンセプトに指導を行っているので、趣味としてピアノを楽しみたい方にはおすすめの教室です。講師もとても優しく指導してくれると評判です。
技術を磨きたい場合
ある程度ピアノの経験がありコンクールでの受賞等を目指してもっと技術を磨きたい場合は、指導力のある先生を選ぶことが重要です。
講師としての経験が長い先生や、実績ある生徒を多数輩出している教室などを探すことで、自分の技術向上にもつながるでしょう。
【おすすめのピアノ教室】ムジカ・エポカ・ピアノ教室
ムジカ・エポカ・ピアノ教室のホームページのスクリーンショット
松戸駅から徒歩10分の場所にある個人ピアノ教室です。レッスンノートやオリジナル課題などを使用して計画的にレッスンを進めていくので、確かな技術力を身に付けられます。年に数回コンサートも開催されているので、人前で演奏する度胸も身に付きます。
音大受験や保育士を目指している場合
音大受験や保育士を目指しているなど、明確な目標がある場合はそれに対応したレッスンをしてくれる教室、講師を探すのが良いでしょう。
特に音大受験となると、ピアノの技術だけでなく楽典などの知識も必要になります。技術以外にも音楽の知識を教えてくれる講師を見つけることが重要です。
【おすすめのピアノ教室】アンフィニ音楽院
アンフィニ音楽院のホームページのスクリーンショット
松戸市三矢小台と練馬区西大泉で開講されている個人ピアノ教室です。ソルフェージュや楽典などを盛り込んだ、音大受験に対応したレッスンを行っており、東京藝術大学や国立音楽大学など有名音大の合格者を多数輩出しています。
まとめ
今回は、ピアノの個人レッスンを受けてみたい方に向けて大手教室と個人教室を比較した後、目的別のピアノ講師の選び方について解説しました。
大手教室と個人教室はそれぞれメリットとデメリットがあります。自分がピアノを習いたい理由を明確にして、自身のニーズにあった方を選ぶことで失敗も少なくなるでしょう。
また、ピアノ講師もそれぞれレッスンの方針や教え方などが異なります。こちらも自身の目的にあった指導をしてくれる講師を見つけることが大切です。 近年では、ホームページやSNSなどで情報発信をしているピアノ教室も増えてきました。まずはそういった情報を探しつつ、自分にあったピアノ教室を見極めてみてください。