世の中には、入学のために受験が必要な小学校があり、親子で合格を目指す家庭も少なくありません。
では、小学校受験をする理由やメリット、デメリットは何なのでしょうか。
本記事では、小学校受験をする理由やメリット、デメリットについてご紹介します。
小学校受験をする理由
小学校受験をする理由は以下の通りです。
- 学力を上げて進学の選択肢を広げるため
- 子育ての一環として
- 安心して預けられる学校に入学して欲しいから
小学校受験をする理由は、家庭によって千差万別ですが、上記の3つの理由が多い傾向にあります。これらの理由は、小学校受験をお考えの方の参考になるかもしれません。
ですので、ここからは小学校受験をする理由について1つずつご紹介します。
学力を上げて進学の選択肢を広げるため
小学校受験をする理由で多い理由の1つが、学力を上げて進学の選択肢を広げるため、というものです。
入学に受験が必要な小学校は、学力が高い傾向にあります。そのため、入学することによって、必然的に学力アップにつながります。
例えば、勉強が好きな生徒が周りにいると、切磋琢磨するため、相乗効果による学力アップが期待できるはずです。
なかには、専門的な学校に行って、専門的な知識をつけた方が、進学の選択肢が増えると考えている方もいるかもしれません。しかし、専門的な知識があっても、進学のための学力がなければ無駄になってしまいます。
そのため、将来的に子供の進学の選択肢を増やそうと考えている人は、小学校入学の段階では基礎学力のアップに注力するのが得策です。
このように、学力を上げて進学の選択肢を増やすという意見が、小学校受験をする理由の1つとして挙げられます。
以下に小学校受験をサポートしている幼児教室の、年中クラスの授業内容が紹介されているページを参考までに掲載しておきます。小学校受験にどのくらいの学力が必要とされるのか知りたい方は、1度確認しておく事をおすすめします。
子育ての一環として
子育ての一環として小学校受験をする人もいるようです。
小学校受験を成功させるためには、子どもと親のコミュニケーションは大切な要素になります。小学校受験をすることでしか生まれないコミュニケーションもあるはずです。
例として次のようなものが挙げられます。
- 目標達成のための話し合い
- 上手くいかないが故の衝突
- 目標達成のための努力
なかには、普通の人生を送っていれば、これらのコミュニケーションは発生するので、わざわざ小学校受験をしなくても良い、と考える人もいるかもしれません。
しかし、これらのコミュニケーションを小学校入学前のタイミングで経験できるのは、当たり前のことではありません。大人になってから経験するのと、幼少期から経験するのでは大きな差が生じます。
以上の理由から、小学校受験をする家庭が多いようです。
安心して預けられる学校に入学して欲しいから
安心して預けられる学校に入学して欲しいという願いも、小学校受験をする理由の1つとして多く挙げられています。
理由は、一般的な学校よりもしつけが厳しい傾向にあるからです。
勉強に関する指導から始まり、服装や食事の仕方など、私生活に関する指導もレベルが高いものになっています。そのような指導が成り立っているのも、一概に先生方の指導スキルが高いことが理由です。
我が子を預けるのであれば、指導スキルの高い先生方が在籍している学校が良い、という考えは、親として珍しいことではありません。
このように、安心して預けられる学校に通わせるために小学校受験をする家庭もあるようです。
小学校受験をするメリット
小学校受験をするメリットは以下の通りです。
- 関わる生徒の平均学力が高くなる
- 一般的な学校では行わない教育が受けられる
- 一貫校であれば高校大学受験を行わずに済む
関わる生徒の平均学力が高くなる
小学校受験をすることで、関わる生徒の平均学力が高くなります。
理由としては、受験が必要な小学校に入学しているということは、小学校受験に合格しているからです。
小学校受験の合格は簡単なものではないので、入学する生徒は以下のような特徴を持っている傾向にあります。
- 元々勉強が好き
- 高レベルの勉強に慣れている
- 目標を達成するために行動できる
上記のような特徴を持つ生徒の中に混じることで、自然と学力は向上するはずです。
学力だけが全てではない、という意見もあるかもしれません。しかし、学力を向上させるための手段は、他の分野でも応用可能です。
例えば、テストで良い点を取る、という目標を達成するためには、それに向かって勉強に励もうとします。その達成意欲は、スポーツや芸術でも応用可能です。
したがって、関わる生徒の学力が高いことは、小学校受験をするメリットの1つだと言えます。
一般的な学校では行わない教育が受けられる
一般的な学校では行わない教育が受けられるのも、小学校受験をするメリットだと言えます。
受験が必要な小学校では、教育設備が充実しているため、専門的な分野を学ぶことが可能です。
例えば、以下のような教科です。
- 音楽
- 英語
- 化学
中には、一般的な学校で取り入れられている教科もあるかもしれません。
ところが、受験が必要な小学校では、さらに深く学び、自己成長に落とし込むという活動を行います。この点が、一般的な小学校とは違う点です。
例えば、音楽大学に付属している小学校であれば、英語の文法だけでなく、歌を取り入れた学習を行います。
このように、一般的な小学校では受けられない教育を受けられる点も、小学校受験のメリットの1つです。
一貫校であれば高校大学受験を行ずに済む
高校や大学の受験を行わずに済むのも、小学校受験のメリットです。
受験をする小学校が、大学の附属小学校であれば、中学校、高校、大学と内部進学できることがあります。将来的に子供を大学まで進学させたいと考えているのであれば、小学校受験のうちから対策しておくのも、1つの方法です。
また、内部進学が可能な小学校への入学は、以下のようなメリットもあります。
- 周りの生徒と長い付き合いができる
- 受験にかかる費用を抑えられる
- 一貫校ならではの教育が受けられる
なかには、一貫校に通わせることによって、進学の選択肢を狭めているのでは、と考える人もいるはずです。
しかし、一貫校に通ったからといって、内部進学を選ばなければいけない訳ではありません。学校によっては、内部進学の制度を保ちつつ、他の大学を受けられる学校も存在します。
したがって、高校大学受験を行わないで済むのも、小学校受験のメリットだと言えます。
小学校受験をするデメリット
小学校受験はメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 受験のために高い費用が必要になる
- 子供にプレッシャーを与える恐れがある
受験のために高い費用が必要になる
小学校受験をするデメリットの1つ目は、高い費用がかかることです。
小学校受験に合格するためには、あらゆる対策が必要になるので、その分費用が発生します。
例えば以下の通りです。
- 塾や幼児教室の費用
- 模試の受験費用
- 小学校受験の費用
- 交通費
- 衣類や装飾品の費用
安く見積もっても数万円、場合によっては100万円以上かかることもあるようです。
子供にプレッシャーを与える恐れがある
小学校受験をする理由の2つ目は、子供にプレッシャーを与える可能性があることです。
小学校受験への挑戦には、子供の意向のほかにも、両親の期待が加わることが多い傾向にあります。例えば、より良い教育を受けて欲しかったり、子供の合格を誇らしげに思いたかったりするといった願望です。
適度な期待は問題ありませんが、過度な期待は子供に悪影響を及ぼしてしまいます。期待しすぎるが故に、万が一受験に失敗したときにトラウマになってしまうことも、無いとは言えません。
そのため、適切な距離感を保ちつつ、受験に挑戦することをおすすめします。
まとめ
昨今、より良い教育を受けさせたい、高校や大学進学で苦労させたくない、という願望から、小学校受験に挑戦する家庭が多くあります。小学校入学の段階で目標に向かって挑戦することは、誰でも経験できることではありません。 しかし、小学校受験には、メリットもありますがデメリットもあるので、挑戦する際は熟考してから行動に移すことをおすすめします。